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木造一戸建て改修工事 その16 電気設備のリニューアル

2月に入ってからは、建具の取付、住宅設備の取付、電気設備の取付、外部の水道管・ガス管工事などを行いました。 電気設備については、分電盤、スイッチやコンセント、壁付けの照明器具や天井のダウンライト・引っ掛けローゼット、 インターホン、(電池式ですが)住宅用火災警報器、などを取り付けます。

2月15日に、最寄りの電柱からこの住宅までの電線の引替えを行い、最終的な電気の検査を受け、検査に合格したら 正式に電気を使えるようになります。 工事着工からこの段階までは、工事用に仮設の電源を引いてもらって、電動工具や工事用の照明器具の電源として使っていました。

新しい電気設備が使えるようになり、建物に明かりが灯る瞬間は、設計や工事に関わってきた身としては、わくわくする感動的な瞬間です。それまで無機質で殺風景な表情をしていた工事現場が、急に、住み手を温かく迎えてくれる家らしくなります。

ここで、電気設備の詳細について、少々ご説明します。上の写真は、改修前と、改修後の分電盤の写真です。新しい分電盤は、回路の数を増やして、使いやすく工夫してあります。(回路の数が少ないと、電気を使う設備の組み合わせによっては、頻繁にブレーカーが落ちてしまい、炊飯の失敗や、コンピューターで作業中のデータが落ちるなどといった悲劇につながりやすくなります。)

また、新しいインターホンも、来訪者のお顔が写る、モニター付きのタイプを採用しました。

上の写真は、改修前と、改修後のインターホンの写真です。

このほか、照明器具の種類や位置についても、使い勝手を改善しました。

例えば、階段の照明は、改修前は、廻り段の上に、ペンダント型の照明がついていましたが、電球の交換の際は廊下に高めの脚立を立てて、そこから身を乗り出さなければならず、電球の交換がしづらい状態となっていました。

そこで、改修計画では、階段に面する照明器具を壁付けに変えました。(眩しくなく、物をぶつけにくく、メンテナンスのしやすい位置に取り付けています。)
また、照明器具は全てLED式として、室内については電球交換が不要なタイプの器具としました。

2月15日、電線引替えの日は、悪天候に見舞われましたが、無事、電線を引き替えて頂くことができました。またこの日、電気配線・設備に異常がないことを確認する検査にも合格することができました。これで、改修前は単相2線式で最大30アンペアまでだった電気容量が、改修後には単相3線式の、最大60アンペアまで使えるようになりました。

省エネルギーが求められる昨今ではありますが、生活スタイルによっては、洗濯乾燥機、調理家電などを同時に何種類か動かす場面もあります。そのため、30アンペアで問題がない場合もありますが、家族構成や生活スタイルによっては、不便になってしまう場合もあります。その点、このお宅では、改修工事によって電気容量の選択の幅が広がり、使い勝手がよくなったといえます。

 

 

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