「テラ・マーテル千石」の改修工事
弊事務所にて改修設計を行った「テラ・マーテル千石」ですが、主な改修内容と、建物の魅力についてご紹介いたします。
この建物は、昭和54年築で、延床面積は約400㎡、鉄筋コンクリート造の賃貸マンションです。改修前は、専有面積30㎡台の2DK間取りの住宅が10戸入っていたのですが、改修工事により、専有面積50~70㎡台の2LDK住宅計5戸と、30㎡台の1LDK住宅1戸、計6戸に変更しています。
改修工事内容の決定を行った経緯は、このWebサイトの「実績紹介>建物全体の改修例>テラ・マーテル千石 改修工事」に掲載しております。よろしければ、併せてご覧ください。
最終的に出来上がった建物の仕様と魅力については、下記のようになりました。
また、この建物は西側が区道に面し、南側は私道に面しているのですが、区道側の1階部分には、磁器質タイルを張って、少し落ち着いた雰囲気の質感としました。
南側は、1階住戸の専用庭として、道路との間に植栽帯を設けました。改修前はブロック塀でしたが、地震で倒れるおそれがあったため、メッシュフェンスというタイプの、安全性・通気性のよい囲いに変えました。
このほか、窓・ドア・外壁部への断熱改修により、室内の快適さと省エネルギー性能を高め、防水・給排水管・ガス管を全更新したことで、古い建物にありがちな水のトラブルの心配を払拭しました。
また、地域のケーブルテレビ会社による、テレビの聴視ができるサービスと、オプションで高速インターネットサービスを利用できる設備を導入し、リモートワークや自宅学習に最適な環境を作ることができました。
既存建物ならではの特長で、窓が多く、バルコニーも随所にある建物ですので、それを生かして、快適なお部屋を作ることができました。
DIYで壁に手を加えてもよいことになっており、棚を付けたり、家具を地震対策で壁に固定することができます。
この建物は、改修前は、傷みが進んで雨漏り・水漏れが随所にあり、大半が空き家になってしまっていた建物でした。今回の改修工事では、多くの関係者のお力をお借りして、建物の良さを生かしながら性能を高め、快適な住まいに作り替えることができました。