木造一戸建て改修工事 その5 土台、柱の交換
9月1日、注文しておいた材木を現地に運び込み、木工事に着手しました。 初めに行うことは、傷んだ土台と柱を交換することです。 なお、土台とは、柱の下に位置する、木製の水平の構造材のことです。
ところで、土台と柱の上には、2階の荷重が載っています。2階はどけることができません。 2階が上に載ったままで、どうやって土台と柱を交換するのか、不思議に思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
答えは、鉄パイプを仮設の支えにして、2階が落ちてこないようにして、土台と柱を交換するのです。 住宅の新築工事とは、違う技術が必要になる場面です。
まず、傷んだ土台を切断します。すぐ近くの柱は、土台と接するあたりが腐朽してなくなっていました。
土台はヒバでできていました。切断した瞬間に、ヒバのいい香りがしてきます。
鉄パイプを仮設の支えにして、2階が落ちてこないようにします。
仮の支えの鉄パイプを、もう一か所増やしました。
新しい土台を、上から嵌め込みます。
新しい土台が、定位置に納まりました。
先ほどの土台と直交方向に、やはり傷んでいた土台があるので、これも交換しました。右手前の柱は、白アリに食べられて、断面積が減っているので、この機会に交換することにします。
新しい土台の上に、新しい柱が2本載ったところです。
浴室を囲む土台と柱が、新しくなりました。これで傷んだ部分を交換することができました。