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木造一戸建て改修工事 その4 内装解体工事

この記事では、当事務所で設計施工を行った木造一戸建て改修工事の詳しい様子をご紹介いたします。

2020年8月17日、内装解体工事に着手しました。 ここでの目的は、交換することをすでに決めた部分のうち、室内側をあらかじめ撤去しておくことです。 また、主に2か所、床に陥没や床鳴りといった不具合がある箇所を中心に、既存の構造体の傷みの程度を把握し、 既存の構造体の交換箇所を確定することも、目的の一つです。

上の写真2点は、1階の内装解体の様子です。

2階は耐震補強箇所2か所の解体を最初に行ったのち、階段を撤去しました。 これで、しばらく2階には登れなくなりました。

上の写真の右端が、階段を撤去した部分です。

1階の和室の、床が陥没していた部分は、なんと床下から自動車の座席が出てきました。 また、その周囲を中心に、「根太」や「束」が白蟻に食べられてしまい、強度不足になっていました。

浴室の前の廊下は、着工前の時点で、歩くとギーギーというきしみ音とともに沈み込んでいましたが、 壁仕上げを撤去すると、浴室の周囲はほぼ四周に白蟻の害がみられ、音がひどかったところは、柱の断面積が 半分近くに減っていました。 この上に2階の荷重が載っていますので、大地震が来れば、この部分が真っ先に破壊され、2階が1階の上に落ちてくるおそれがありました。

また、キッチンの北側の外壁は、特に破損が著しい箇所でしたが、この部分の柱も、土台との接合部分が、朽ちてなくなっていました。 この柱を交換するまでは、危険なので、周囲の壁を解体することはできません。

このように、1階は、構造体の大部分を目で見て確かめられる状態になりました。

以下の関連記事も、よろしければご覧ください。

木造一戸建て改修工事 その1 改修工事の概略

木造一戸建て改修工事 その2 耐震性能を高める

木造一戸建て改修工事 その3 断熱性能を高める

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