木造一戸建て改修工事 その22 和室を洋室へ改修
以下の写真は、1階の和室を洋室に変えた部屋の、改修前、改修後の様子です。
1階では、耐震補強・断熱の関係で、柱が隠れる形での改修を行いました。改修前は、部屋の中央の床下地に陥没部分がありましたが、一部の束と、全ての根太・床下地ベニヤ・壁下地をやり替え、柱・梁・耐震補強壁パネルを追加し、大引の位置も調整したので、元の和室の不具合は解消されました。
上の写真は、この洋室の床下地を解体して、不具合の原因を調べている時期の写真です。
上の写真は、床の下地の一部となる「根太」を取り付けているところです。この写真は、洋室の入口前の廊下の部分ですが、洋室内でも、同様に下地を作っています。
また、2階の和室を洋室に変えた部屋の、改修前、改修後の様子も掲載いたします。
2階では、柱が当初のまま「真壁造」として、室内にあらわしになる仕上げ方法としました。1階とは異なり、床下地が木材腐朽菌や白蟻に食べられている部分は見受けられませんでした。洋室にするには床を平らにしなければならないので、もとの構造体のゆがみに対して、水平精度の調整を行っています。(床下地工事の様子は、こちらでもご紹介しています。)
また、元の天井下地が少し雑に施工されていたので(新築時には和室だったところ、ある時点で簡易に天井をリフォームしたようでした)、耐震補強の目的で一部撤去した天井を復旧するときに、あわせて天井に若干の補修を施しました。
窓は、いずれも、元の窓よりは範囲を縮小しているのですが、それでも十分に明るさが採れています。
以上で、工事内容のご紹介を終わりにいたします。 木造住宅の改修工事の際、ご参考になるようでしたら幸いです。